スタッフに嫌われる店長の共通点！話したくない理由は？【現役店長監修】

小売業などのお店で働いていると転勤や昇進があり、店長を任せられることもあります。

店長を頑張って行こうと思ったものの

• 「スタッフに嫌われて辞められてしまう」
• 「スタッフとの接し方がわからない」
• 「スタッフが指示を聞いてくれない」

というような、新人店長さんの悩みはよく耳にします。

スタッフに嫌われる店長の共通点

スタッフに嫌われる店長の共通点

• 自己中心的な店長
• スタッフを信頼しない店長

自己中心的な店長

自己中心的な店長は嫌われてしまいます。

自己中心的な人は、物事を自分本位に考えています。自己中心的な店長は、他人のことを考えず自分の出世や評価、利益のみを求める傾向にあります。

会社から厳しいノルマを課せられたからといって、スタッフに精神的な圧をかけていませんか？あるいは上司に注意を受けた腹いせで、スタッフに八つ当たりなんかしていませんか？

自己中心的な店長の下で働いていると、大抵の人が強いストレスを感じてしまいます。アルバイトやパートの方々は、社員と違ってストレスを感じる職場で長く働く理由がありません。

スタッフに辞められた結果、人手不足で困るのは店長です。

そうなったらまた雇えばいい、なんて考えていませんか？時間の損失を考えてみてください。せっかく育った人材を失ってしまい、一から教え直して、一人前になるまでにどれだけ時間がかかるでしょうか。

それに辞めたスタッフはストレスから解放されていい気分かもしれませんが、悪い噂を流す可能性だってあるんです。

また、感情のコントロールが出来ずにすぐ怒ったり、人によって態度を変えたり、忙しくなると他人に仕事を押し付けたりするなどのモラルに欠ける行動を行う人。こういったハラスメントを行う店長は、当然スタッフからの信頼がなくなり、どんどん人が離れて行ってしまいます。

自己中心的な行動をしていないか？自分の行動はハラスメントになっていないか？もし思い当たる所があれば、改善策としてまず「自分は自己中心的な所がある」と自覚することから始めてみましょう。

一度冷静に自分の行動や言動を、見つめ直してみてください。

スタッフを信頼しない店長

スタッフを信頼しない店長は、スタッフからも信頼されません。

信頼しないということは、誰にも期待していないということです。期待されていないとわかっていて、人はその仕事をがんばることができるでしょうか？おそらくモチベーションは上がらないでしょう。お給料という報酬はあっても、心理的報酬がなければ次第にやる気はなくなり、仕事がつまらなくなります。

スタッフを信頼しない店長は、勝手にスタッフの限界値を決めつけがちです。

裏話ですが「自分の店の〇〇は仕事ができない」と店長会議で愚痴を言っている店長が実際にいます。本当にそのスタッフは仕事ができないのでしょうか？おそらく、仕事ができないと安易な判断をした店長から、単純作業に担当を変えられてしまったため、モチベーションが下がっているのです。

職場では様々な人が働いていて、それぞれ得意分野があります。それを理解せずに、仕事をできる人、できない人などで区別していませんか？少し失敗したからといって、担当を変えたりしていませんか？

一回やらせてみて、失敗しても怒鳴るのではなく、なぜ失敗したのかを気づかせてあげてください。また再チャレンジさせてみて、そのうえで本人がやれそうになかったら担当を変えればいいのです。

まずは自分でやったほうが早い、などと思う気持ちを抑えてください。人に任せれば、自分は他の仕事をやる時間が増えると考えてみましょう。

スタッフを信頼して仕事をまかせることで、結果的に自分もスタッフもいい方向に進んでいくのです。

店長と話をしたくないスタッフの気持ち

いつも忙しそうにしている

職場で話しかけるなオーラを出していませんか？スタッフの話を最後まで聞いているでしょうか？もしくは話しかけられても忙しさのあまり、上の空で話を聞いたりして雑な対応をしていませんか？

毎日業務に追われ、バタバタしてしまうのはわかります。しかし、話しかけているスタッフは、解決したい問題があるから話かけているのです。軽い返事で返したり結論だけ求めたりしていると、相手はいい印象を持ちません。

そうなると、店長に何か聞く前に、スタッフは心の準備をしなくてはいけなくなります。そして、毎回店長に聞くのが面倒くさいと思い、聞かないクセがついてしまいます。

聞きたいことをすぐ聞けない環境にしてしまった結果、トラブルに発展してしまうこともあります。

もし思い当たるところがあれば、職場の雰囲気作りを改善しましょう。まずは自分からスタッフの目をみて、あいさつするところから始めてみましょう。

コミュニケーションのための雑談も大事で、緊張させないような話し方をしましょう。また、「わからなかったら、なんでも聞いてね」とこまめに言ってあげるのもスタッフを安心させるので効果的です。

仕事はコミュニケーションが大事です。

仕事を押し付ける

自分のできない、またはやりたくない仕事をスタッフに押しつけていませんか？

店長は仕事の配分を選択することができ、自分が楽をしようと思えばできてしまう立場にあります。当然、それでは仕事は減らないので誰かにしてもらうことになります。

そうやって誰かに仕事を丸投げしていませんか？スタッフが話したくない原因は、話しかけたらまた仕事を押し付けられると思っているのかもしれません。

もちろん適切な人員配置や仕事の割り振りは必要ですが、自分は何もせず王様気分でいて良いわけではありません。

下記は実際に仕事をスタッフに押し付けてやっていた店長の行動の事例です。

• 仕事をするフリをしてパソコンでゲームをしている
• 本来の休憩とは別で長々とタバコ休憩にいく
• 誰にも言わず自宅に帰る

このような不誠実な行動を起こす店長には、当然ながら人はついてきません。最悪の場合、「店長もしているんだから」とスタッフもマネをしてしまうかもしれません。

そうは言っても、「仕事は減らないし疲れてしまう、自分だって楽をしたい」と思う方もいらっしゃると思います。そういう時は誰かに押しつけるのではなく、きちんと説明して手伝ってもらうのがいいでしょう。誠実にお願いをして、納得してもらえれば快く手伝ってくれます。

店長という立場を利用し、ただ自分が楽をするために仕事を押し付けるのは悪質ですので、絶対にやめましょう。

スタッフと信頼関係を作る方法

自分がスタッフを信頼する

何よりもまず自分がスタッフを信頼することから始めましょう。

お店というのは、店長一人では絶対に回りません。スタッフがいてくれるからこそ、お客様を喜ばせることができ、売上に繋がっていくのです。

また、スタッフを信頼せずになんでも自分でやってしまう店長もいます。仕事は分業したほうが一人ひとりのやる業務が単純になり、はるかに効率が良くなります。

スタッフを信頼し、チームで作業すれば自分一人では気づけなかった発見やスタッフ同士の切磋琢磨もあり、想定よりいい結果につながることもあります。

自分がいないところでサボっているんじゃないか？とスタッフの悪い所ばかり探すのではなく、しっかりいい所を見つける努力をしましょう。誰でも絶対にいい所はあります、そのいい所を見つけて自分も吸収していきましょう。

誠意ある対応をされたスタッフは、やがて教える立場になったとき新人スタッフに同じような誠意ある教え方をしてくれます。

「全員仲良く」とは言いませんが、活気のあるお店は自然とお客様も来店してくれるようになります。

「ありがとう」を伝える

毎日がんばってくれているスタッフのみなさんに、ありがとうを伝えましょう。やってくれるのが当たり前になっていませんか？当たり前のことは、当たり前ではありません。

スタッフは毎日出勤してくれて、接客、商品陳列、在庫確認など、自分一人ではとても終わらせることができない業務を行ってくれる大切な存在です。「お金を払ってるんだからやるのは当然」という店長もいます。しかし、スタッフに対して普段から感謝の気持ちをもち、それを伝えている店長と、そうでない店長の信頼の差は大きいです。

完璧な人間はいないので、店長も時にはミスをしてしまいます。そういうときも、信頼のある店長なら自然とスタッフが手を貸してくれる傾向にあります。困ったときに頼れる人が職場にいると、とても心強いですよね。それは店長とスタッフどちらにも言えることなんです。

心からお礼を言うと自分も気持ちが良いし、スタッフの方も喜んで仕事に取り組んでくれます。スタッフ同士でも笑顔の輪が広がり、お店の雰囲気も良くなっていきます。そうすれば接客にもいい影響が出てきて、お客様にも笑顔が伝わります。

スタッフに心からの「ありがとう」を伝えましょう。

まとめ

今回はスタッフに嫌われる店長の共通点と話したくない理由、スタッフと信頼関係を作る方法をお伝えしました。

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