にっきー
皆さんは「なんだか仕事に行くのが嫌だな…」と、職場に行くことが億劫だと感じることはありませんか?
その原因を探ってみると「業務量が多くて忙しい」「新しいプロジェクトを任されている」など、理由は様々ではありますが、実は悩みの大半は人間関係であると言われています。
アドさん
日常生活をしているとたくさんの人との関わり合いがあるかと思います。
とくに一日の大半を過ごす職場では、色んな人がいますよね。
上司、同僚、部下、様々な役割があり、個性も人それぞれです。家族や友人といった身近な関係性であれば、お互いに気を遣わずに接することができますが、職場ではそうもいきません。
共に仕事をする上で相手に合わせることも大切ですが、行き過ぎた気遣いは危険です!
知らず知らずのうちに心は疲弊していくからです。
にっきー
アドさん
今回は「職場で気を使いすぎて疲れてしまう人(=気遣いさん)」への解決策をご紹介していきます。
職場での気遣いに疲れていてそんな自分を変えたいと思っている方は是非参考にしてください!
- 職場で気を使い過ぎて疲れてしまう
- 人と上手く距離が取れない
- 常に他人の目が気になってしまう
- コミュニケーションを取ることに苦手意識がある
もくじ
なぜ職場での気遣いで疲れてしまうのか?
職場で気を遣いすぎてしまう『気遣いさん』にありがちな疲れてしまう理由をご説明していきます。
その理由は主に3つあります。
【理由①】嫌われるのが怖いから
気遣いさんは「こう言ったら相手にどう思われるのか?」と常に相手を意識しています。
「相手を傷つけないように」「嫌われないように」するために、常に警戒しながら相手を観察してコミュニケーションを取るため、みるみるストレスが溜まり、疲れてしまうのです。
【理由②】他人を過剰に意識しているから
自分のことよりも、他人のことを常に優先してしまうのが気遣いさんの特徴です。
例えば、自分より仕事が忙しそうな人が周囲にいると、「あの人はこんなに忙しくて大丈夫だろうか?」と考えて、その仕事の一部を自分が引き受けたりします。
また、気遣いさんは基本的に優しい性格です。
例えば、上司に怒られている同僚がいると、「あんなことを言われて落ち込んではいないだろうか?」とまるで自分のことのように心配する気持ちが働き「大丈夫?」と声をかけるだけでなく、相手の気持ちに寄り添いすぎて一緒に落ち込んでしまったりします。
このように、他人の問題に過剰に反応してしまうことで、自分が疲れてしまうのです。
【理由③】生まれ持った気質である可能性
気を遣いすぎる原因として、生まれ持った気質である可能性も考えられます。
「自分は周囲の変化に敏感で神経質なのではないか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
このように生まれつき些細な変化に気が付きやすい人は、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」である可能性があります。
これは病気ではなく生まれ持った個性です。五感が人よりも優れているため、光や音に敏感だったり、物語を見て感情移入しやすいといった傾向があります。
また、人の気持を想像する能力に優れているので、相手に配慮した行動を自然とできてしまいます。このような特性が過度に働き、仕事や日常生活に影響してしまうと、本来の力を発揮できなくなる危険性があります。
【チェックリスト】もしかして自分は気遣いさん?
ここでは、あなたが気遣いさんかどうかを知るためのチェックリストを用意しました。
この中に1つでも当てはまるものがあれば、気遣いさんの可能性があります。
- 自分が手一杯のときでも頼まれると断れない
- 相手のご機嫌を取ろうとついついお世辞を言ってしまう
- 日々ストレスを溜め込みやすい
- 自分の意見を相手に伝えられない
- 自分のことよりも他人を優先してしまう
- いつも周りの空気を読んで行動している
- 間違っていても指摘することができない
アドさん
にっきー
気を遣いすぎて疲れないための6つの対処法
自分自身の気持ちを観察してみよう
気遣いさんは、「相手に嫌われていないだろうか」「今の発言は適切だっただろうか」などの不安を常に抱えています。それは、「評価基準が常に他人になっている」ということです。
評価基準は人それぞれあるため、何が良くて何が悪いかというのもそれぞれです。すべて相手に合わせて行動していては、心が消耗して疲れてしまいます。
まずは自分がどれだけ「他人軸」で生きていて「自分軸」で生きていないのかを考えてみましょう。あまりにも「他人軸」に偏りすぎてしまうと、生きづらさを感じて苦しくなったり、本当の自分の見失ってしまいます。
自分のことを守るためには「自分軸」で生きることも大切です。
他人の評価は気にしない
にっきー
アドさん
この「課題の分離」は、自分でコントロールできる「自分の課題」と自分ではコントロールできない「他者の課題」を分けるということです。
- まず、「自分の課題」と「他者の課題」に分ける
- 変えることができる「自分」にフォーカスする
- 基本的に「他者」は変えることができないことを理解し、「他者の問題」に踏み込まず関わらない
- そうすることで、トラブルにも巻き込まれにくくなる
この概念を理解するだけで、あらゆる職場のストレスを軽減することができます。
具体的な例を挙げると・・・
『すぐに怒鳴ってくる上司に仕事の報告をする』とします。
- 自分の課題:仕事の報告をする
- 上司(他人)の課題:つい怒鳴ってしまう
例のように、理不尽に怒り出す人がいるとかなりダメージをくらいますよね。
最初は「なんで怒られなければならないのか?」と怒りを感じていても、徐々に「自分に非があったのではないか?」と自分を責めてしまう人もいるのではないでしょうか。
これは他人の課題に踏み込んでしまっているために起こる感情です。
自分の発言によって相手がどのような態度を取るかは相手の問題ですよね。
このように「課題の分離」ができることで、自分でコントロールすることができる「自分の課題」が明確になります。
あとは「自分の課題」に向き合うだけなので、相手の態度に一喜一憂したり、必要以上に気を遣ったりすることがなくなります。
にっきー
思い込みを捨てる
気遣い疲れをする人は、先回りして「相手はきっとこう思っているに違いない」と考える傾向があります。
でもその心配は本当に正しいでしょうか?もしかすると相手は何も思っていない可能性もあります。
また、「上司には自分から意見を言ってはいけない」などといった固定概念を持つ人もいますが、部下に意見を言って欲しい上司も実際にいます。要するに、どう思うかは人それぞれです。
自分の中にある「〜に違いない」という固定概念を手放してみましょう。
他人を頼る癖をつける
気を遣いすぎる人は、相手から頼まれることはあっても、「他人を頼ること」が苦手な人が多いように感じます。
人は頼られることによって、自分の存在価値を感じるものです。頼られて嫌な人はあまりいないですよね。
一人で抱えてキャパオーバーになる前に、他人を頼ることもしてみましょう。
例:「もし余裕があれば〜してもらえると助かるのだけど、お願いできる?」
にっきー
アドさん
「YESマン」にならない
「上司の言うことは絶対!」「嫌なことでも人からのお願いは断ってはいけない」という思考から離れてみませんか?
わたしたちは、相手に気に入られるために仕事をしているわけではありません。相手も「もし余裕があればお願いしたい」と思っている可能性もあります。
あくまでも自分のやるべきことを優先し、自分に余裕があるときは引き受けるようにしましょう。
そうは言っても断るのが苦手・・・という方に、断り方の例をご紹介します。
例:「今は〜で忙しいのですぐには取りかかれないのですが、明後日以降は大丈夫です。それでもよろしいですか?」
このように最初から「できません」とは言わず、今自分は手一杯であることを相手に伝えることが重要です。
「挨拶」と「感謝」を伝える
口下手で人付き合いが苦手な気遣いさんは、頑張ってコミュニケーションを取ろうとして空回りしてしまうこともあるのではないでしょうか?常に周囲に気を回して動けることは立派なことですが、必ずしも同じようになる必要はありません。
極論、「挨拶」と「感謝」これさえできていればOKです!
例えば、同じ職場に口数は多い方ではないけれどいつも挨拶をしてくれて、「ありがとう」と感謝を伝えてくれる人がいたら、とても気分が良いですよね。それだけで十分なのではないでしょうか?
そんな『気持ちのいい人』は「挨拶」と「感謝」を徹底しているように思います。
挨拶は、笑顔で軽やかに「おはようございます」「お疲れさまです」などの基本的な挨拶をするように心掛けましょう。
例:
出社時「おはようございます。今日も一日よろしくおねがいします。」
休憩時「お疲れさまです。休憩、お先に失礼します。」
挨拶のタイミングがわからないという方は、出社時や休憩に入るときなど、何か行動するときに声掛けを意識してみてください。
アドさん
感謝を伝えるときは、「名前+内容+感謝」を意識して伝えてみましょう。
例:「〇〇さん、先日は〜を教えてくださって本当に助かりました。どうもありがとうございます。」
自分の名前を呼ばれて嫌な人はいないですよね。むしろ、「覚えていてくれていたんだ」と自分に意識を向けてくれる人には好感が持てるのではないでしょうか。
名前を呼んで感謝を伝えることで相手からの信頼度もUPします。
にっきー
職場で気を遣いすぎる必要はない
そもそも、職場で気を遣いすぎる必要はありません。
なぜかと言うと、良かれと思って気を遣っていても、逆効果になってしまう場合もあるからです。
気を遣われ過ぎて相手が疲れる
あまりにも気を遣われすぎて、自分まで気を遣わないといけない気がして疲れたという経験がある人は多いのではないでしょうか?あまり関わりのない人ならいいですが、日々一緒に仕事をする相手に気を遣われすぎると、「毎日この調子じゃやりづらいな」と思ってしまいますよね。
また、「この人はいつも自分の意見を言わないけど、本当はどう思っているんだろう?」と、裏表があるんじゃないかと相手に不信感を与えてしまう恐れがあります。
見返りを求めてしまう
あまりにも気を遣いすぎていると、「自分はこんなに気を遣っているのに…」と思ってしまい、相手にも同等かそれ以上の言動を期待してしまう可能性があります。見返りを求めるようになってしまうと、相手の評価も下げてしまうし、自分も苦しいですよね。
過度に気を遣われすぎるのが嫌な人もいる
人によっては、気を遣われすぎることを嫌がる人もいます。お互いに意見を言い合うことを大事にしている人の場合、いつも同調ばかりで意見を言わなかったり、お世辞を言われたりすると、「忖度されている気がして嫌だ」と感じさせてしまう可能性もあります。
対等な関係を構築するためには、自分の意見を相手に伝えることも重要です。
アドさん
まとめ
今回は、職場で気を遣いすぎる人の特徴と対策についてご紹介しました。
- 気遣いさんは、人から嫌われないようにを意識しすぎて気を遣いすぎてしまう
- 気遣いさんは、自分よりも他者を優先してしまう傾向がある
- 自分軸で生きることも意識しよう
- 自分一人で抱え込まずに他人を頼ることも必要
- 「断る力」を身につけよう
- 困ったときは、基本の「挨拶」と「感謝」
- 気の遣い過ぎが逆効果になることもあるので注意
気遣いができるということは、周囲の変化にいち早く気がつくことができ、素早く対応することができるという強みでもあります。
アドさん
にっきー