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鬱診断でも症状が当てはまらない?起きて仕事に行けるので、嘘だと言われた経験

にっきー

まいどです!にっきーです。

にっきーの周りには「ブラック企業を抜けると、ブラック企業時代のことは思い出せなくなる」なんて言う人がいます。これってとてもハッピーですよね!人間…とりわけ女性は、出産という痛みに耐えるために、痛みを忘れやすくなっているなんて言われます。

ホンマかいな!

アドさん

でも一方で、忘れたと思っても、自分の深部にはきちんと辛かった経験が焼き付いています。ふとしたときにフラッシュバックする。そんな人もいることでしょう。

にっきーはこのフラッシュバックにより、ブラック企業にいたことは遥か昔のことに思えていても、ふとしたときに思い出します。下手すると、無意識に涙がこぼれてくることもあります

 

今回はまさににっきーの経験をタイトルにしました。

にっきー

同じ経験をして傷ついた人に、役立つところがあれば嬉しいです。

 

 

自分が鬱だとは思えない人へ

 

にっきーがこの記事を書いたきっかけは、【鬱診断をもらったものの、症状が当てはまらないし起きて仕事に行けるので、嘘だと言われた。】という経験をしたからです。

今でこそ、ブラック企業時代の経験はブログに書けますが、当時はとても辛い経験でした。

 

普通の人は「死にたい」って思わない

 

一応前提として言っておきますが、毎日「死にたい」と思っている人は、なかなかにおかしい段階まできてしまっています

…というのも、にっきーが死にたいと言い続けているときに友達から言われて知ったのですが、世の中には「死にたい」なんて思ったこともない人がいるんですって。

 

信じられますか?!

 

にっきー

にっきーは、ほとんどの人が「死にたい」と思ったことがあるんだろうなぁと、なんとなく考えていました。…実行しないだけで。

でもその認識は逆で、余程辛い思いをしていない限りは「死にたい」なんて思いもしないというか…「死」という未来が選択肢にすらあがらないんですって。マジかよ

だから、「死にたい」と思っていること自体が、もう脳からの限界サインなのです。

そんな風に死にたいツイートをしていた闇にっきーですが、ツイートをする一方で、何かしらのきっかけで社長や上司に愚痴ツイートが見られたらと思うと…恐怖しかありませんでした。

その理由は、「本当に鬱なのか」と疑われていたからです。

 

 

本当に鬱?自分を信じられない

 

にっきーはブラック企業時代に、鬱の診断書をもらったんです。自分に自信がなさすぎて、脳波診断で判定する方法で鬱診断を出してもらいました。

心療内科が嫌いで信用できない…秘密暴露されて金の無駄になった経験

 

でも、にっきーは診断に行った日も、その翌日も、普通に出勤して、普通に仕事をしていました。もちろん、いつも通り怒られ、いつも通り人格否定をされ、いつも通りトイレで泣いていたわけですが。

「いつも通り」が闇だね、にっきー…

アドさん

「死にたい」と思いつつ幾度もトイレで泣くような状態ではありますが、起きて普通に会社に通えているので、「本当に自分は鬱なのかな」が、頭の中に疑問としてありました。

 

そんなふうに、診断が出ていてもどこか信じられないので、インターネットで

「鬱なのに起きられる」

「鬱なのに出勤できる」

「鬱なのに会社に行ってる」

というワードで検索をして、同じ状況の人はいないかなと探しました。

 

また、あるときは「寝たきりにもならない自分は本当に鬱なのかな」が転じて、症状の軽さのせいで「自分が逃げる口実を探しているだけなのでは」と自らを責めるように考えることもありました。

今ならこの自分を見て「ただでさえも辛い自分をさらに疑うなんて、苦しい道をわざわざ選択しているようにしか思えない」…という感じです(笑)。

 

さっき言ってた「鬱でもなんでもない人は、そもそも死にたいと思わないってやつだね。

アドさん

にっきー

そうなんです。「死にたい」と思っている時点で、周りがなんと言おうが限界間近です。今すぐにでも休んでほしいです。

 

Point
症状が軽かろうが何だろうが、死にたいと思っている時点で、健康な状態じゃないよ

 

 

自分を客観視してくれる人を探そう

 

友達に「最近のにっきーおかしいよ?心療内科に行ってほしい」と言われるまでは、にっきーは心療内科に行くのに抵抗がありました。

「鬱なんて自分が自分に言い訳するためのことで、死にたい自分を演じているだけなんじゃないかと思っていたからです。

 

友達に「普通は死にたいと思わない」「死にたい自分を演じるには、メリットが少なすぎる」「鬱は判断力が落ちるから自分の判断を信じすぎてはいけない」と何度も何度も言われてようやく「そうなの…かも…?」と思えるようになりました。友達のこうした後押しのおかげで、心療内科にもいけましたし、何とか会社を抜け出せたわけです。

 

鬱だと客観的な判断能力もなくなるので、自分がおかしい状態ということにすら、気付けません

それを分かっていた友人は、にっきーが会社を辞めるときにずっとリモートで「こう言ったらいいよ」「それはこう考えよう」「考え過ぎちゃうから今日はもう寝よう」と、指示を出してくれていました。

にっきー

自分だけだったら、怒られるのが怖くて診断書なんて見せることもできませんでした。辞めたいとも言えなかったことでしょう。

 

 

「それ本当に鬱なの?」と疑われた

 

会社の上司は鬱を否定する

 

会社の上司にとって、鬱の診断書は「本当かよ」の疑いの対象の場合が多いです。

理解のある人だと、これからの対応についての話(=未来のこと)をしてくれますが…正直、鬱になるまで追い込んでくる会社だと、「でも会社に来てるじゃん」「普通に仕事してんじゃん」と思うことでしょう。

 

にっきー

にっきーの場合は社長が「俺だって毎日起きられないし、辛い気持ちを抑えながら会社に来てるわ!!それが普通なんだよ!!!」と言ってきました。
社長…。社長自らが辛いというのが事実だったとしても、みんなが嫌な思いをして通っている会社ってそもそも変じゃない?やり方変えるべきじゃない?って感じしかしない…。

アドさん

 

また、ブラック企業でなかったとしても、大きな企業であればあるほど、「部下から鬱がでた」ということは上司にとってのマイナス査定材料でしかありません

そのため、鬱を認めたくない上司がいるのは想像ができますし、“ハズレくじを引いた”と思う上司すらいるかもしれません。

にっきー

会社が信じてくれることの方が珍しいのかも、くらいに思っておいた方がいいです…残念ですが。

 

 

ブログ仲間に言われた「本当に鬱なの?」

 

にっきーは鬱の診断書は結局ほぼ効力なしだったわけですが、なんとか辞めたいということができました。

転職してめでたしめでたしと思いきや…その後も「鬱を認めてもらえない」経験をすることがありました。

 

それは、前のブラック企業を辞めて数年経ったときのことです。

ブロガーの集まりで会った人に、こんなことを言われました。

「そんなに症状軽かったの?」

「それ、本当に鬱なのかな?」

「まぁ、鬱は、誰でも診断書もらおうと思えばもらえるしね

 

この言葉は、同じように「より豊かな生き方」を目指しているはずのブログ仲間に言われました。

言われた瞬間、正直めちゃくちゃ傷ついたし腹が立ちました。なんなら泣きそうでした。

 

結局、どれだけ同じ目標をもっていても、「死にたい」という気持ちに至った経験を共感できる人なんて、ひとつまみ程度なんだなということが分かりました。

 

 

「自分の鬱は、鬱じゃないとしたら何なんだろう…何で死にたいなんて思うんだろう…」

「あの辛い気持ちが鬱じゃないなら、正常でも病気でもない自分は一体何なんだろう…」

「寝たきりレベルの鬱の人に比べたら、ズルして診断書もらったとしか思ってもらえないんだな」

 

そんな風に感じました。

毎日「死」が選択肢に挙がるほど辛くても、それが異常な状態とすら認めてくれない人たちがいるんです。

 

死にたいって本当に思ったことない人にとっては、「死にたい」なんてウソに思えちゃうんだね。

アドさん

にっきー

死にたいなんて思わずに生きてきたなんて、ある意味うらやましいけどね…

 

この経験をしたことで

同じように、今の人生に対する不満や辛さを感じていて、より豊かな生き方を目指している人ですら「本当に鬱なの?そんなに軽い症状なのに?」と言ってくるので、会社の人が鬱を信じてくれないのも仕方がないのか

と考えるようになりました。

 

こうして傷ついたにっきーは、せめて同じ思いをする人が減って欲しいなぁと思い、「鬱を疑う奴ら」の共通点を探すことにしました。(笑)

 

 

傷つかないためにやってほしいこと

 

“鬱の状態”ってどんな感じ?

 

一般的な鬱のイメージは、おそらくインターネットで調べて出てくる内容だろうと思い、調べてみました。

山ほど「鬱診断」というwebサイトはあるのですが、ここでは塩野義製薬(シオノギ)と日本イーライリリーが運営している、うつ病について啓発を行うウェブサイトを参考にして見ていきましょう。

参考 うつ病とはどんな病気?うつ病 こころとからだ

このwebサイトは、一般社団法人日本うつ病センターの顧問であり、長崎大学の名誉教授でもある出島診療所所長の中根允文氏が監修をしているものでした。

きちんとした医師の意見が聞けるのだね!

アドさん

それによると、鬱はこのような症状があると書かれていました。

 

 

うつの症状

こころの症状

  • 抑うつ気分
  • 不安・あせり
  • 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
  • 興味または喜びの喪失意欲
  • 意欲の低下・おっくう感
  • 自分を責める
  • 会話や本などの内容が頭に入ってこない

からだの症状

  • 睡眠障害
  • 食欲の減退
  • 疲労感・倦怠感
  • 動悸・息苦しさ・口が渇くなど

 

これを見て、にっきーは確信しました。

やっぱり、起きられないほどの状態だけが鬱ではないのだと…。

 

本当だ、疲労感とか食欲の減退でも、鬱のスタートなんだね。

アドさん

にっきー

自分を責めるというのも鬱の特徴です。だからこそ「自分が鬱状態っていうのはウソなんじゃないか」って思っちゃうんです…

 

 

また、働き盛りの人は職場でのプレッシャーが重圧になっているということも、このサイトに明言されていました。

 

特に働き盛りの世代では、職場における過労やプレッシャーからうつ病を発症する人が増えています。うつ病が原因で気分が晴れず、集中力を欠いたり仕事でミスを重ねているにもかかわらず、「もっと頑張らねば」などと思い詰めてしまう人もいます。

引用:https://utsu.ne.jp/caregiver/sign/

 

過労やプレッシャーによってうつ病に片足をつっこんでしまい、集中力を書いた状態になり、さらにミスをしてプレッシャーをかけられる・・・。そんな負のループが目に浮かびます。

にっきー

にっきーは思い当たる節が多すぎて震えました。
ってことは、仕事になんだか集中できないことが増えたり、ミスが増えたなっていうことが1つのサインなのかもしれないね。

アドさん

 

「死にたいな」って思うほどなのに「鬱じゃない」「嘘つけ!」と言われる人は、この「鬱ってこんな状態」をひとつの目安にしてください。

何せ、製薬会社と医師監修ですから、あなたの会社のクソ上司よりも正しい情報なはずですよ!

 

 

鬱なの?と疑う人の意見は聞かないこと

 

クラッシャー上司や社長、ブログ仲間に否定されたことで、なんとなく“鬱を信じない人”の共通点を感じました。

大きく2種類あるなぁと思ったのですが、中でも辛いのが、「日常不満足軍」の中に属しており、不幸自慢・苦労自慢人の上に立ちたがる人たちです。

 

とても端的な例えですが、こういう場合があります。

身内に鬱がいて、こんなに大変な思いをしている俺。それより楽そうなお前が、鬱なわけがない。

 

ポイントは、鬱になったのがご本人ではないというところです。身内の大変な様子を見ていたり、それに振り回されたりしているから「こんなに普通の状態のやつが鬱なんて認めたくない」のです。「それよりも大変な俺こそ、鬱だよ」と、辛さのマウンティングをしたいのです。

 

にっきー

にっきーの関わった人の中で、という話ですが・・・自分が本当に辛い思いを経験した人は、たとえ関わった人が軽度の鬱であっても、「死にたい気持ち」を抱いたと聞いて「そんなの鬱に入らないよ〜」なんてことは言いません

にっきー

また、あなたのことを本当に大切に思ってくれている人なら、たとえ死にたいと思った経験がなくても「それって本当に鬱?症状軽すぎじゃない?」なんて言いません。

 

もうお判りでしょう。

 

「本当に鬱なの?」

「でも仕事は行けるんでしょ?w」

「まぁ診断書は誰でももらえるしね。」

 

こういう言葉をかけてくる人たちはみな、「死にたい」と思ったことはない人たちです。もしくは、「辛い」を貯める容器がものすごく大きな人なのです。

にっきー

にっきーはバケツくらいの大きさはあると思っていたけど、注ぎ口がきっととても小さくて、溜まる一方だったんだと思います

 

なので、もしあなたが、あなたの辛さを否定されているとしたら・・・、それは否定してきた人がこれまで経験したことがなかったものであり、共感ができなかったということだと考えてください。

 

不幸自慢マンに会ったときに、「私の苦しさはなんだったんだろう」なんて思わなくていいです。

人はそれぞれ、どうしても違う経験をしてきています。“辛い”の基準も、耐えられる容量もそれぞれです。

 

「この人は理解してくれないな」と思ったら、その人はこれまで上手にガス抜きしてきたんだなぁくらいに考えて、距離をおくようにしましょう。

 

 

まとめ

 

今回は、にっきーが「毎日起きて仕事に行けているお前が鬱なの?w」と言われた経験を、記事にまとめました。

ざっくりとまとめると、今回の要点はこんな感じです。

MEMO
  • 正常な状態では「死にたい」なんて発想すら浮かばない
  • 仕事のミスが増えてきたら、鬱のスタートラインにいるかも
  • 苦しさ・辛さを認めてくれない人の言葉は聞かなくていい
  • 不幸自慢であなたの上に立とうとする人と比較しなくていい
  • 辛いと思っている自分を信じられないことすら、鬱の症状

 

自分がしんどい状態にいるのに、その上「この辛さは逃げなのかもしれない」「鬱なんて自分が嘘で作り出しているだけかもしれない」と思ってしまうことはとても辛いです。

「死にたい」をなんとか脱したにっきーですら、いまだに心無い人からは辛かった経験を疑われますし、それによって辛さがフラッシュバックすることもあります

 

居心地の悪い相手との関係を絶つのは勇気がいるかもしれませんが、そんなときは「あなたの貴重な人生を共に過ごした人なのか」と考えてみてください。

一緒に過ごしたくないなと思う相手なら、その人の意見は、道ゆく知らない誰かが喋っている一意見くらいに扱いましょう。

 

 

にっきー

人間関係に苦しめられた上に、苦しさまでも否定されるのは、本当に辛いです。自分が心地いい人が3人くらいいれば、人生はそこそこ豊かになります。

もし、今の関係を脱したいと思っていて、そのための方法がないかなと探している人は、にっきーのメルマガが役立つところもあるかもしれません。逃げ道の確保として始めるブログも、にっきーはアリだと思いますよ。

 

 

1 COMMENT

弓川

ニッキーさん、大変でしたね。
私の場合、ニッキーさんのような極限の状態になっていなかったからまだよかったんだと思います。私の場合は鬱に近い状態になったことはありますが、「逃げるが勝ち」の考え方でとにかく危ないもの、嫌な人、嫌なものは早めに逃げられるうちに逃げてきました。「逃げてはいけない」なんて言う人がいますが、逃げて違う環境に飛び込めば物事が良い方へ行くんだ、と言うことを何度も経験してきました。

以下は興味深い記事だと思いました。https://www.lifehacker.jp/article/214748study-of-20000-coin-tosses-shows-we-should-all-take-more-chances-in-life/
この記事によると「人生を大きく転換させた人は、それまでの針路を維持した人よりも明らかに幸せになっていた」とのことだそうです。
自分も確かにそうだった!と思った次第です。

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