にっきー
会社や職場では、人間関係がひどい状況だと「なんで?!」って思うような理由で怒られることが発生します。
にっきーも、先輩から失敗を押し付けられたり、社長の前で上司に手のひら返されたり、同僚の連帯責任で2日徹夜させられたりということがありました。
にっきー
この記事に来たあなたは、職場でなぜか「怒られる担当」になってしまっているのではないでしょうか。
自分より仕事ができないやつ、卑怯な奴、ずるいやつがいても、なぜか自分が怒られる。そんな理不尽に対面している人には、なぜ自分だけが標的になっているのかを理解して、「周りが変なんだな」に気付いてほしいのです。
この記事が、しんどい職場の本質を見極める役に立てたら幸いです。
あなたばかりが怒られるの誰のせい?
怒っていなかった頃の上司を思い出そう
まず始めにお聞きします。
あなたが怒られてばかりいるのなら、一度、「怒られていなかったころ」を思い出して下さい。
…思い出せましたか?
かなり前のことだったり、初期から怒られる標的になっていたりすると、思い出せないかもしれませんね。
にっきー
アドさん
しかし、その頃の先輩・上司・社長を思い出しても、正直「めっちゃ怒られる頃」と何ら変わらないのです。
初期から「どうした?!何かあった?!」と思ってしまうくらい突然怒鳴りますし、先輩は人に自分のミスを押し付けますし、上司は社長の前で態度を一変させていました。
そうなのです。
思い出せた人にも思い出せなかった人にも共通して言えるのは…
自分が標的にされているのではないかと思うくらい怒られるのは、あなたが人一倍ミスが多いからではなく、あなたが仕事が遅いからでもなく、怒る側に理由があるということです。
怒る側の理由って何?
誰か一人を標的にしているかのような怒り方をする人には「怒る側の理由」があります。しかし、怒っている本人はそれに気付いていない可能性があります。
アドさん
にっきー
人は「自分が過去にやったことの筋を通すために、その後の行動を合わせていく」という行動を、無意識で選ぶ傾向にあります。
信じがたい話かもしれませんが、「ある人を標的にして怒っている人」は、この無意識行動を取っているかもしれないのです。
「一貫性の法則で怒られる」とは?
「一貫性の法則」については、次の項目で詳しく説明をしますが、「会社でなぜか自分だけ怒られる」という人は、過去の出来事が起因している可能性があります。
あなたが、他にもミスをする人がいてもやたら自分ばかり怒られるという場合、もしかしたら過去に「複数人の社員の前で怒られる」という経験をしていませんか?
先輩・上司・社長は、一度多くの人の前であなたのことを責めたり人格を否定したりした以上、その後になって
「あれ?意外とデキない人じゃなかったな」
「思い返してみたら、あの時のミスの前も後も、そんなにミスしてない人かも…」
と思ったとしても、訂正するように「本当は頼りにしている」「とても助かっている」なんてことは言いにくくなっていくわけです。
にっきー
部下からそんな風に思われたら、尊敬されないし、上司としての威厳もなくなっていきます。
そのため、たった一度のミスや不手際なのに大げさに「使えない」「いつもミスする」「根本的に分かっていない」「こいつに頼むな!」と(やや大げさに)怒ってしまったら、それを貫かなければ、と無意識のうちに思ってしまうのです。
このようにターゲットなんじゃないかというくらい怒られる人がいる職場だと逆に、上司や社長の「お気に入りだな」と思う社員もいませんか?
ある社員を一度「こいつはデキる」「みんなの模範になる」「お前ら見習えよ」なんて言って、デキる人っぽく扱ってしまったとします。
すると、その後「あれ?意外とこいつ使えねぇな」と気付いても、みんなの前で「こいつは優秀」と言ってしまった以上、なんとか一貫性をもたせるために、こっそりフォローしたり本当に優秀な社員に手伝わせたりして、ミスが起きないように立ち回る。
自分からすれば「こいつ仕事できないくせに…お気に入りは得でいいよなぁ」という風に見えちゃいますよね。
あなたがこんな状況にいるのなら、上司や社長は「一貫性の法則」で動いている可能性が高いです。
にっきー
「一貫性の法則」ってどういうもの?
一貫性の法則って何?
「自分が過去にやったことの筋を通すために、その後の行動を合わせていく」…という行動を、無意識で選んでしまう。
これが『一貫性の法則』と呼ばれています。
例えば、「いつも〇〇さんのデスク片付いているよね」と上司に褒められたときに、大勢の前で「自分はデスク周りが散らかっているの、許せないんですよね〜」なんて言ってしまったとします。
もしその時…ただ偶然、デスクに物が少なかっただけだったとしたら…この発言はただの見栄ですよね。
しかし、一度大勢の前で「自分は整理整頓を心がける人だ」と宣言してしまった以上、その話の筋を通す為に、その後はデスク周りを整え続けようと行動してしまうのです。
アドさん
にっきー
一貫性の法則が潜在するのメリット
さて、どうして人は「一貫性の法則」に沿った行動をしてしまうのでしょうか。
この行動の理由は、2つあると言われています。
選択の手間を減らせる
1つ目は選択の手間(機会)を減らすためです。
普通は【選べること=自由】と考えられるので、選択の機会は嬉しいものに感じますよね。
アドさん
にっきー
例えば仕事に行く時の服をイメージしてください。中学生や高校生なら何も悩まずに制服を着ればいいからラクチンですよね。毎日スーツという人も、あまり悩まないかもしれません。
これが「オフィスカジュアル」みたいな無難さを探す服装だと…毎日少し悩む時間が生じます。女性だとさらに髪型は服装に合わせてどうするとか…カバンやアクセサリーや靴も悩みどころになってきます。
この「服装選択の手間」に関しては、有名なところでは、MacやiPhoneで世界的有名メーカーになったApple社のスティーブ・ジョブズが、毎日同じ服にすることで服に悩む時間を削減させたなんて話がありますね。
一貫した行動では、このような「悩み」が少し減るわけです。
「自分はこういう服を着る」「ここに行ったら昼食はこれを食べる」みたいに決めていると、悩む時間を減らせるのです。
つまり、無自覚とはいえ、「部下の〇〇はいつもこういうミスがあるから、こういう指導をしておけばいい」って思ってしまっているわけです。
にっきー
周囲の人間に「理性的な人だ」と思われたい
会社で、大勢の前で「ターゲットにしているんじゃないか?」と思われるくらい怒られる人がいる場合は、こちらの『周囲の人からのみられ方』が要因として大きく働いていることでしょう。
上司や社長は、部下・社員から信頼されることが欠かせません。そのため、周囲からの見られ方には敏感です。「一貫した行動をする人だ」「一度決めたことは筋を通す、理性的な人だ」と思われたい、気持ちが少なからず存在しています。
アドさん
報告をする度に方針が変わったり、プロジェクトの方向が二転三転したりするようでは、仕事では信頼されないですよね。一貫性がない人は基本的に、信頼を獲得するのが難しいです。
にっきー
- 選択の迷いが減り、効率がよくなる
- 理性的だと見られやすく、信頼されやすさにつながる
アドさん
にっきー
とはいえ、「心理学的に、脱するのが難しい!」だと、辛い人が辛いままになってしまいます。何かしら解決策が考えられないかなと思い、にっきーなりに考えてみました。
一貫性の法則を利用した「怒られ対策」
「みんなの前で」褒めてもらう
この方法は、「使えないやつ」「ミスが多いやつ」のレッテルがべったりと貼られる前の、初期段階なら使える技です。
成果を上司に伝えてくれるような“味方になる人”が同僚でいてくれたり、「こればかりは認めざるを得ない」結果が伴っているのなら、使える手段です。
みんなの前で褒めてもらうことができれば、褒めたことに対して一貫性をもたせるために、その後も評価されやすくなります。
にっきー
なので、きっと「使えないやつ認定済み」の頃のにっきーは、この手段は難しいかなと思います。
アドさん
にっきー
取引先に評価してもらう
上司よりも立場が上となると、真っ先に管理職レベルの人たちを思い浮かべてしまうかもしれませんが、そうとも限りません。
一番分かりやすい、先入観なく評価をしてくれそうな“上の立場の人”は、「社外の人」です。
特に、お得意先みたいな、親しい間柄にある会社の人から評価をされたら、認めざるを得ないですよね。
- 社外の人はできれば上司よりも偉い人がいい
上司よりも下の役職だと、「社交辞令」と受け取られやすい - 先方・上司などのすでに程評価をしている人・自分(+他者に影響力のある社員)が揃っていると尚いい
自分がいない場だと、聞かなかったことにされる可能性がある - 具体的な事例について褒めてもらい、客観的にも“確かに”と思える内容がベスト
「いつも元気ですよね」みたいな抽象的な内容より「おかげで売り上げが〇〇%伸びていて」と数字で言われると否定しにくい
もしかしたら、この条件が揃っていても、自分だけが怒られる状況は変わらないかもしれません。
そうだったとしても、決して凹まないでください。少なくとも社外の人が正当に評価してくれていることが分かれば、あなた自身を支えてくれることでしょう。
にっきー
にっきーが仕事を辞めるときも、印刷会社さんは花束を持って挨拶に来てくれました。
まとめ
今回は、会社でなぜか自分が標的にされていて、自分ばかりが怒られるという人に向けて「なぜ自分だけ怒られるのか」を分析していきました。
- 過去にみんなの前で怒られたことがないか
- 今怒られている理由は、過去の内容と一致しているか
→ 上記が当てはまるなら「一貫性の法則」かもしれない - 一貫性の法則を抜け出すには、大勢の前でほめられるしかない
- 怒ってくる人物と同じ人にほめさせるのは難しい
- もっと上の立場の人か、社外の人に褒めてもらおう
心理学が働いているので、「一貫性の法則」を抜け出すのはなかなかに困難だと思います。
にっきー
使えない人間だと思い込み、いつからか「自分が悪いから怒られても仕方ない」と思うようになっていました。
自分が悪いけど仕事が辛い人・ミスばかりするから辞めたい人に知ってほしい真実
もし、この職場は変わらなそうだなと思うくらい、長い間「ターゲット」とされてしまっているのなら、転職も視野にいれてもいいかもしれませんね。
その場合、どうしても「生活ができなくなるのでは」という面で不安や抵抗があることでしょう。
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勤続19年。。まさにこれです。。
上司といっても70代後半の会長とその息子社長にけちょんけちょんに怒鳴られっぱなしです。
今日も伝えたことを聞いていないと切れられて大変でした。耐えて耐えて今年は癌にまでなって手術をしました。退職は不安で怖いですが、このままだとストレスでまた癌になりそうなので辞めようと思います。。
まさにこれ!…と…我が身に当てはまることばかり…こんな法則があったとは知りませんでした。
そもそも…注意される発端さえも
私は悪くないのに…
もう…無理
自分立て直す毎日も限界です。
>太田さんへ
にっきーもどうしても怒られる理不尽さに納得できなくて、いろいろと原因を心理学的に考えたんです。笑
仕事を変えてわかりましたが、本当にできる上司って自分の意見を柔軟に変えるんです。年下や部下からの意見でも「なるほど、そういう考え方もできるね!じゃあ今回はそうしてみよう」って採用してくれることもあります。
また、自分が一度提案した案にうまく行かなそうなポイントがあったと分かると「これちょっと失敗しそうだから改善したいんだけど」と、みんなの前で言えるんです。
そういう上司に出会っている社会人は、同じように育っていきます。
そんな上司ばかりの職場は、全体が改善されていくので最高ですよね…(遠い目)
なんか初めて府に落ちるというか
心にストンとくるものを感じました。
にっきーさんのゆるいキャラにも
親近感を感じ最後までじっくり読めました。
コメントありがとうございます!
実体験をもとにしているので、主観も入っていると思いますが
同じことに悩んでいる人にとって少しでも支えになれたなら嬉しいです^^