にっきー
にっきーはブラック企業で働いているとき、定期的に(ほとんど理不尽な理由で)上司や先輩に怒鳴られることがありました。
にっきー
人格否定って、パワハラ軍団やクラッシャー軍団にとってはとても便利なものです。「そもそもお前は〇〇なやつだ」「どうせ〇〇って思ってんだろ!」みたいに、今回と全く関係ないところを推論で責めていくことで、根拠なく人を怒鳴れるわけですから。
にっきーがブラック企業時代に怒られるときは、なぜか部署一同で取り囲まれるので、このような図式です。
まぁ、これが学校だったらいじめやリンチって言われるんでしょうね。
加えてこの会社は、社長が体育会系なせいで、元気に返事&謝罪をしないとだいたい事態が収束しない環境でした。言ってみれば、自らがクソ人間だと元気に宣言することが「落とし前」だったのです。
辛いなといくら思っても大声で「自分が本当バカだとしか思えません。〇〇さんのおっしゃる通りです。すみませんでした!!」みたいな台詞を言わなければなりませんでした。
こんな風に圧迫されて傷だらけの心を隠して、怒鳴られる場を乗り切ったにっきーは、ス〜ッとトイレに逃げ込んで泣いていました。そこでふと、自分の異常さに気づくようになりました。
怒られた後、怒鳴られた後、圧迫を受けたあとは、猛烈な眠気に襲われるのです。
なんで怒られると眠くなるのか・・・とても不思議だったので調べていると、同じ境遇の人がたくさん見つかりました。
にっきー
そんな、傷ついた上に眠くなって、さらに怒られそうな窮地に立っている人に何か役立てばと思って、「怒られたら眠くなる」の原因や対策を調べて、にっきーなりにまとめてみました。
結構長くなるので、一応先に結論をお話しておきます。
どうやら脳と体のストレス対処が関係しているようなのですが・・・的確な情報は、なぜか見つかりませんでした。なので、周辺情報や関連しそうな情報をまとめておきます。
このページに訪れた人が自分なりの対策を考えるために役立てば何よりです。
パワハラの定義を知りたい方はこちらも合わせてどうぞ。
パワハラのガイドラインは不適切?定義や種類とボーダーラインが言い訳に?
「怒られると眠くなる人」の経験談
「怒られると眠くなる人」が誤解されがちなのが、ナメてるのでは?ということです。
でもこれ、全然違います。
にっきーは別に、怒られることを平気と思っているわけでもないです。「あ〜くだらね〜w ねむっw」みたいに相手をナメているわけでもありません。
本気で傷ついて、本気で凹んで、なんなら「逃げたい・・・死にたい・・・」と思っていた感じでした。
同じ感じの体験をした人の経験談がこちらです。
本人曰く、喧嘩していてだんだん頭の中がごちゃごちゃになっていくと、ごちゃごちゃのピークを越えた時に、ガクンと電源が落ちるようになる、との事。
もう随分昔からなのですが、怒られたり相手の機嫌が悪かったりすると突然物凄い眠気に襲われます。最近の出来事では、主人に部屋が散らかり過ぎ!と怒られその直後から猛烈な眠気に襲われて目も開けていられない程で、意識朦朧という言葉がピッタリな状態になるのです。もう頭の中がボーっとしてしまいます。(長々説教されたりはしていません)
引用:発言小町
にっきーも怒鳴られたあとにトイレに逃げ込むと、泣きながらウトウトするという意味不明な状況になっていました。
すんごく辛くて泣いているのに、今にも寝落ちしそうなくらいに眠いのです。これは、午前中だろうがお昼時だろうが夕方だろうが深夜だろうが、関係なく起きました。
徹夜開けに寝不足でウトウトしていて怒鳴られた後なんて、最悪です。こんな風に怒られた直後に眠くなっているなんてバレたら・・・今度は何時間怒鳴られ続けるのかわかりません。
にっきー
・・・という背景があるので、一度怒鳴られて事態を収束させられたら、基本的にもう仕事に戻りたいのです。時間を無駄にしたくないわけです。
なので、にっきーはトイレで泣きながらウトウトしつつ、スマホで「怒られる 眠くなる 対策」とよく調べていました。
ここからが本題です。
なぜ眠くなってしまうのでしょうか。
原因はストレス?
眠くなる理由で一番多く挙げられていたのが、ストレスです。
ストレス性睡眠発作
「怒られる 眠い」で調べると、まずはこの言葉が予測キーワードで出てきます。
このストレス性睡眠発作というものは、こんな風に説明されていました。
ストレスを感じた直後に、急激に睡眠状態に入ってしまう人がいます。精神的なストレスが発端となって反射的に睡眠発作が起こることを、ストレス性睡眠発作と呼んでいます。
でも不思議なことに、「ストレス性睡眠発作」「ストレス性睡眠発作 チェック」とかで調べても、何も情報が出てきません。
だいたいこういうキーワードって、「医師監修の〇〇」みたいなサイトで説明されていることが多いのですが、それも見つからないのです。
にっきー
「ストレスで 発作的に起きる 睡眠」ってことで、誰かがそれっぽい言葉をつけたのかもしれません。なので、はっきり言ってこれは何の役にも立たない言葉でした。
誰やねん、つくったの。
ホルモンのせい?
次に出てきたのが「ホルモンが〜」系の解説です。
ちょっと信用度の低い情報なのですが・・・「教えて!goo」にはこんなことが書かれていました。
ストレスを感じると、睡眠を抑制して体を緊張させる働きがあるACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌され、このホルモンの影響によって、通常はストレスがかかると体が緊張状態になり、かえって眠れなくなる。ところが、このACTHは睡眠中に分解される。つまり、強いストレスを感じてACTHが多く分泌されると、そのホルモンを分解するために体は眠りたいという欲求に駆られる。
ストレスがかかると、体が緊張するためのホルモンが分泌される。
ここはまぁ、わかります。生物として危機的状況に対処するために、いつでも危険を回避する戦闘態勢である「緊張状態」にさせるんですね。
ただ、そのホルモンを分解するためには寝なければならない、と。
ストレスがある時に出るホルモンは、体の中にずっとあると体に良くないので、寝ることで分解されるそうです。
つまりは、緊張してしまったけど、それを元の状態に戻すために睡眠が必要ってことです。
にっきー
正確な情報が少ないので、にっきーなりに原因を推測してみることにしました。
にっきーが上記の情報から推測したのは、脳がストレスに耐えられなくなり、脳に感情が生じない状態=眠い状態にしているのではないかということです。
人間にとっての最大のストレス発散方法…それが睡眠なのです。怒られるということにかなりのストレスを抱えているから、極度の緊張状態になって、それを強制終了させるために心の電源をシャットダウンするわけです。
にっきーが眠くなるのはこういう風に「あ、頭が強制終了しようとしている」みたいな、猛烈な眠気でした。ストレスに耐えるための、脳なりの工夫なのかもしれません。
この他にも、ネット上で「怒られると眠くなる」の明確な原因が出てこないからだと思いますが、「これが原因じゃない?」の推論がたくさんありました。
紹介していきます。
他の意見は?
緘黙(かんもく)?
これは教えてgooへのコメントの1つだったのですが、「緘黙(かんもく)」じゃないかと言う声もありました。
かん黙状態ですね。非常に強いストレスを受けることでなる状態です。
精神科に行った方がいいですよ。
外で倒れたりしたら、とっても危険です。
緘黙の症状は『言語能力を獲得しているにもかかわらず、何らかの心理的要因によって、一時期にあらゆる場面、あるいは特定の場面においてのみ、言葉を発しない状態を指す。』。
う〜ん、にっきー的にはなんかちょっと違う。言葉が発せないんじゃなくて、眠いんですよね。
脳の貧血?
脳が貧血状態になってしまうから眠いのでは?という意見もありました。
怒られるなどして強いストレスを受け、
一時的に血管が収縮し脳が酸欠または貧血状態になって
眠気として感じるのではないでしょうか。現実逃避というか、ストレスに対する自己防衛手段ですね。
なるほど、これはちょっと分かります。緊張状態の影響の一つということでしょう。
その他に調べていて多く出てくるのが「ナルコレプシー」でした。
ナルコレプシーの可能性は?
ナルコレプシーってご存知ですか?
睡眠障害の1つです。
医薬保健研究域医学系の三枝理博教授,長谷川恵美前助教(現筑波大学)らの研究グループは,睡眠障害「ナルコレプシー」の症状の一つで,気持ちが高ぶった時に,突然全身の力が抜けてその場に倒れこんでしまう,「情動脱力発作(※1)」を防いでいる神経メカニズムを明らかにしました。
2017年4月12日 金沢大学
これが当てはまる人もいるかもしれませんね。
にっきーの場合、日中に常に眠くなるわけではありませんでした(睡眠不足がひどい日は眠かったけど)。
なので、ナルコレプシーはちょっと違う感じがして、やっぱり原因は分からずじまいでした。
にっきー
原因が分からないなりに何か対策はないのでしょうか。
分かる範囲で調べてみました。
怒られても眠くならないためには?
筋弛緩法
1つ目の対策は、「過度のストレスで一気に緊張状態になり、それを緩めるために眠くなってしまう」説を元にした対策です。
この方法は、眠る前に筋肉に力を入れて交感神経を活発にしたあと、力を一気にゆるめることで、副交感神経を優位にする方法です。力を入れたり抜いたりすることを繰り返すことにより、身体の力を抜く感覚がつかめるということがポイントです。
にっきー
- 仰向けになり、全身の力を抜く
- 両手を5秒間、思い切り強く握る
- 一気に力を抜いて、30秒間リラックスする
- ①~③を2~3回繰り返す。
人を思いやってストレス減
緊張状態になってしまったときに、幸せホルモンと言われることもある「オキシトシン」を分泌させることでリラックスするという手法がこれです。
「オキシトシン」は家族やパートナーとのスキンシップで分泌されることで知られています。
では、人との交流を含め、日常生活の中でオキシトシンを分泌するには、具体的にどんな行為が効果的なのだろうか。
「単純なことですが、感謝の気持ちを持つことが大切です。誰かへの感謝や思いやりの気持ちを頭に思い浮かべるだけでも、オキシトシンが分泌されることが実験で判明しているんです。
自分が大切にしている人を頭に思い浮かべることで、幸せホルモンが分泌される・・・だと・・・?
もし怒られて眠くなりそう、という状況に陥ったら、自分が思いやりをもてる存在を頭に思い浮かべるということですね。
にっきー
ちなみに、とあるテレビ番組では脳科学評論家の澤口氏が「主観的に可愛いと思う写真を見て脳を休めることが大切」と発言していました。
自分が「可愛いと思うもの」でいいと考えると、すてきな写真フォルダが作れそうですね(笑)
夜の睡眠の質を改善
精神科・心療内科・皮膚科の医師である、井上 智介さんが監修したというwebにはこのような記載がありました。
ストレスが日中の眠気を引き起こす理由
ストレスがたまると、脳から「コルチコトロピン(CRH)」という睡眠を抑制する作用があるホルモンが分泌されます。すると、寝付きが悪くなったり、夜中に目が覚めたりして睡眠不足の状態になります。
睡眠不足が続くと、本来睡眠によって解消されるはずの疲労物質(睡眠物質)が脳に蓄積し、常に睡眠を促すようになります。これによって、日中に強い眠気を感じるのです。
ストレスが溜まることで睡眠不足につながり、日中も眠くなるということですね。
睡眠の質を改善することが、もしかしたら怒られた後の眠気解消に繋がるかしれません。
まとめ
今回はにっきーの実体験を元にして「怒られたら眠くなる」の原因や対策がないかな、と思って調べました。
残念ながら、調べたけど有益な情報がない!というのが、実際のところでした。悩む人が一定数いるので、この状況はとても不思議ではありますが・・・みなさんどうしているのでしょうか・・・。
にっきー
実は2018年4月に一度、「怒られると眠くなる人」が話題になりました。
ツイッターユーザーで鍼灸師の白神 典明さん(@hug_yama)のツイートがきっかけでした。
ものすごいストレスを感じた時に、とにかく眠くなる人とまったく眠れなくなる人がいる。前者はあんまり病気しない免疫力の強い人。後者は自分で体調を悪くしがちな、普段から体に気をつけた方がいい人です。仕事できる人は前者が多い気がする。
ちなみに僕は後者です。気になることがあると眠れない。— 白神 典明 (@hug_yama) April 3, 2018
でもこのツイートを見る限り、「眠くなる人は免疫力が強い」はまだしも、「仕事できる人はストレスで眠くなる」ということがちょっと疑問でした。
にっきー
このツイートきっかけで「眠くなっていいね。ストレス耐性強いんじゃない?(笑)」みたいなイメージを抱かれているかもしれないと思うと、解せないです。
また、世間的には「ストレスを感じたなら眠れなくなる」って思われている可能性もあるので、「怒られると眠くなる」みなさんは、まだまだ辛い思いをすることがあることでしょう。
明確な結論が出ていない状態だからこそ、何かしらの「自分をリラックスさせる術」を探してもらえたらと思います。
「人間関係が辛すぎ。人と関わらずに生きて行く方法ないかな」と思っているなら、その状態を変化させるのも1つの手段です。
とはいえ、環境を一気に変えるのは怖いです(収入0・無一文は特に怖いです)。
なのでにっきーは、会社に片足入れたまま、こっそり逃げ道を作り始めました。
にっきー
漫画にもある「逃げ道作り」の詳細はメルマガで説明しているので、よかったら読んでみてください!
とても参考になりました。我が子がまさにそうで、コーチから怒られると眠くなり、意識レベルが下がって、その事でまた怒られるを繰り返していて、コーチとの話し合いの結果、追い詰められるような叱り方をしないことにはなったのですが、失敗がショック過ぎても、眠くなるようになり、困っていました。1番いいのはその練習から距離を取る事だとは思いますが、本人の意思は固く、やめたがりません。ストレスを逃す方法を試してみようと思います。まとめて下さりありがとうございます。
私も子供時代は、辛い場面になると、眠い時もあったと思いますが、体が自動運転に切り替わる感じ、で、例えるなら意識が奥に引っ込み、全ては違う自分がやってくれるのを止める事も出来ずにただ見てる、そんな感じでした。
解離状態だったのでは?と今は考えています。
怒られすぎて、自動運転になって、それ以上怒られないようにしていた。けれど、自動運転の自分は『怒』という感情だけで動いていて、手に負えない。20代の頃は、自分を取り戻すのに、大変だったので、我が子にはそうならないよつにできるだけのことをしてあげたいです。