にっきー
2019年10月1日から、一部のものを除いて消費税が10%となりました。
電子決済だと値引きがあるということなので、にっきーは朝からコンビニで試してみていました。
にっきー
さて、そんな消費税upで一番気になったのが、「Crowdworks(クラウドワークス)とかLancers(ランサーズ)は消費税どうなるんだろう?報酬減るのかな」ってことです。
独立してブログを持っているブロガーさんはこういうときにも打撃は受けませんが、受注して記事を書いている人にとっては、手数料で差っ引かれる分が変わるなら一大事ですよね!
それぞれのクラウドソーシングサービスがどんな風に変わるのか、調べてみました。
もくじ
Crowdworksは増税でどう変わる?
Crowdworksのお知らせ
まずはCrowdworks(クラウドワークス)にどんな「お知らせ」が出ているのかを見てみました。クラウドワークスのお知らせは増税の約半月前、2019年9月17日付で「こんな風に変わりますよ」というお知らせが提示されました。
にっきー
その記事がこちらです。
お知らせの概要はこんな感じです。
2019年10月1日に行われる消費税改定に伴い、消費税率が8%から10%に変更となります。
それに伴い、クラウドワークスでは2019年10月1日以降にお取引される各種手数料及びオプション利用料に関して消費税率が10%となります。
クライアント様、メンバー様におかれましては、お取引時にご留意ください。
まさかの「ご留意ください」。
そうなんです、この時点では詳細は明かされておらず、「10%への増税に対応して、Crowdworksも税率10%になるよ」というくらいのことしか、分かることはありませんでした。
具体的な変化については、増税の切替え日となった2019年10月1日に公開されました。
実際にどう変わるの?
こちらが、増税後のクラウドワークスの対応です。
クライアントの皆様
2019年10月1日以降、各種代金(例:発注金額、オプション等)に対して計算される消費税は、8%から10%へと変更となります。なお、サービス上にて便宜上発行可能な帳票については、各種代金に対して計算される消費税が記載された形で発行されます。万が一そちらの記載内容での対応が難しい場合は、原則当事者間でご相談の上、二者間での発行をお願いいたします。
メンバーの皆様
サービス上にて便宜上発行可能な帳票については、各種代金に対して計算される消費税が記載された形で発行されます。
万が一そちらの記載内容での対応が難しい場合は、原則当事者間でご相談の上、二者間での発行をお願いいたします。また、従来クラウドワークスではシステム利用料を「税込」にて計算をしておりましたが、2019年10月1日以降はシステム利用料を「税別」にて計算する方法に変更いたします。
システム利用料を「税別」とした際の具体的な計算方法に関しては以下の通りとなります。
アドさん
にっきー
で、もらえる報酬は減るの?増えるの?変わらないの?という、一番きになるところが結局、どうなるのかわからないですよね・・・。
まずは、増税前の計算方法を確認しましょう。
例)今までの計算で契約金額が1万円の場合
- 契約金額:10,000円(税抜)
- 依頼主支払額:10,800円(税込)
800円(消費税)=10,000円(税抜)×8%(消費税)
10,800円=10,000円+800円(消費税) - システム利用料:2,160円(税込)
2,160円=10,800円(税込)×20%(システム利用料率(税込))
- メンバー報酬額:8,640円(税込)
契約金額:10,800円(税込)- システム利用料:2,160円(税込)
にっきー
次に、増税後の計算方法で、Crowdworksが掲載していた実例を見てみます。
例)契約金額が10,000円(税込)の場合
- 契約金額:10,000円(税込)
- システム利用料:2,200円(税込)
2,000円(税別)=10,000円(税込)×20%(システム利用料率(税別))
200円(消費税)=2,000円(税別)×10%(消費税) - メンバー様の報酬額:7,800円(税込)
契約金額:10,000円(税込)- システム利用料:2,200円(税込)
でもこの例って微妙にわかりにくくしてある気がします。契約金額「税込」って、つまり税抜きだと9,091円という変な金額な訳ですよね。なので、改訂前の「税抜きで10,000円」だった場合と同じ条件で計算してみました。
例)契約金額が10,000円(税抜)の場合
- 契約金額:10,000円(税抜き)
- 依頼主支払額:11,000円(税込)
- システム利用料:2,420円(税込)
2,200円(税別)=11,000円(税込)×20%(システム利用料率(税別))
220円(消費税)=2,200円(税別)×10%(消費税) - メンバー様の報酬額:8,580円(税込)
契約金額:11,000円(税込)- システム利用料:2,420円(税込)
- 前)依頼主支払い:10,800円(税込)
- 後)依頼主支払い:11,000円(税込)
→ 200円多く支払い
- 前)報酬額:8,640円(税込)
- 後)報酬額:8,580円(税込)
→ 60円多く引かれる
何となくわかってきた感じがしますね。
契約金額が10,000円(税抜き)だとしたら、依頼主は消費税分を多く支払うこととなり、報酬をもらう人は引かれる「システム利用料」が消費税分高くなる、ということです。元々の「システム利用料率」は変わらず20%となっていますが、その「システム利用料」にも消費税が・・・かかるんですね・・・。
にっきー
アドさん
CrordWorksの変化をイラストで解説
文章ではどういうことなのか微妙に掴みづらいところがあるので、イラストにしてみました。
まず、全てを「税込」で考えるのなら、依頼主からCrowdworksに納入する金額は変わりません。
依頼主さんからすると「な〜んだ、増税なんて関係なかった!」と一安心ですね。
ただし、ここにCrowdWorksの説明のトリックがあります。説明書きでは依頼主の支払いが「税込」で書かれています。
にっきー
依頼主も基本的に「税抜き」で報酬を決めるので、諸費税が増えた分の支払いは増えます。
変化を表にしてみましょう。
契約 10,000円(税別)の場合
増税前(8%) | 増税後(10%) | 変化 | |
依頼主支払い | 10,800円 | 11,000円 | +200円 支払う |
システム利用料(20%) | 2,160円 | 2,420円 | +260円 受け取る |
受注者の報酬 | 8,640円 | 8,580円 | -60円 減る |
こうしてCrowdWorksは収益upして、依頼主とライターさん(雇われ人)は、多くお金を払うことになったり、受取額が減ったりしています。依頼主が払う増税分以上に、受取額がアップしています・・・。
アドさん
にっきー
依頼を受ける側としてみてみると、変化額はシステム使用料の10%、つまり報酬の2%。仮に1万円のお仕事だとしても60円の変化です。
この「報酬が1万円で60円の差」によって、「なんだ大したことないな」と思うかもしれませんが、これが「一文字〇〇円」の契約だとしたら、数文字分のお金は消費税で取られるということです。
アドさん
ちなみに、システム利用料にかかる消費税の計算タイミングは「契約完了時点(報酬確定時点)」とのこと。
増税前のタイミングに「仮払い」をしてもらっていたとしても、「契約締結」は仕事が完了したときです。なので、2019年9月30日以前に受けた仕事でも、仕事の完了が2019年10月1日以降となった場合は、システム利用料は10%の適用となるわけですね。
これだけを読んでいると「増税したし、まぁ手数料を引かれる分は増えるんだろうな」って感じがしますよね。
Crowdworksの仕組みはだいたい分かったにっきーは、続いてLancers(ランサーズ)について調べてみました。
Lancers(ランサーズ)は増税でどう変わる?
増税後の変化はどんな感じ?
Lancersの消費税変化はどうなるのでしょうか。2019年9月3日に、ランサーズからお知らせ記事が出されました。
こちらは、ランサーズが公開している表です。
ランサーズは10万円までの仕事だと、システム利用料は報酬(税込)の20%です。
CrowdWorksの時と同じく、1万円のお仕事で計算してみます。
Lancersの増税の変化
増税前(8%) | 増税後(10%) | 変化 | |
依頼主の支払い | 10,800円 | 11,000円 | +200円 支払う |
システム利用料(20%) | 2,160円 | 2,200円 | +40円 受け取る |
受注者の報酬 | 8,640円 | 8,800円 | +160円 増える |
アドさん
にっきー
CrowdWorksは、消費税の増税によって依頼主が支払う額が増えた分は全て、CrowdWorksのシステム利用料となっていました。一方でLancersは、依頼主の支払いが増えた分はシステム利用料と受注者に行っています。なぜ?
消費税率適用のタイミングは?
Lancersはいつから消費税率の変更が適用されるのでしょうか。
支払確定が10月1日以降でも、9月30日以前に仕事依頼および提案が選定されている場合は、増税分の追加負担は必要ない、というのがLancersの回答です。
つまり、例えば公開プロジェクト方式で仕事の募集があり、クライアントが誰かの提案を「当選」として選定した時が9月30日よりも前だったら、たとえプロジェクト完了が10月1日以後だったとしても、金額は変わらないということです。
以下の図が分かりやすかったです。
ちなみに、税率が変わるからか振込手数料も近々変わることが書かれていました。
ランサー様向け:報酬の振込手数料について
【10月15日締め10月31日の報酬出金】から報酬の振込手数料を以下の金額に変更させていただきます。楽天銀行: 110 円
楽天銀行以外の銀行:550 円※自動出金方式、キャリーオーバー方式どちらも上記の金額に変更になります。
クライアント向けオプション料金は?
10月1日以降は、依頼に設定できる 有料オプション の金額も変更が生じます。
オプション料金の税率適用タイミングは「購入時」ということでした。
にっきー
オプション種類 | 9月30日まで | 10月1日以降 |
急募 | 7,560円 | 7,700円 |
注目 | 3,240円 | 3,300円 |
PRダイヤモンド | 16,200円 | 16,500円 |
PRプラチナ | 10,800円 | 11,000円 |
PRゴールド | 8,640円 | 8,800円 |
完全非公開 | 12,800円 | 13,200円 |
非公開 | 7,400円 | 7,700円 |
マイページ | 32,400円 | 33,000円 |
認定ランサーへの一斉通知 | 16,200円 | 16,500円 |
ランサー100人への一斉通知 | 5,400円 | 5,500円 |
発注者さんが支払う額は、いずれも値上がりしていますね…。増税の影響を感じます。
まとめ
今回はCrowdWorksとLancersの報酬が、消費税10%への増税でどう変わるのかを調べました。
増税によってクラウドソーシングの価格は、運営者によって対応が異なることが分かりました。
CrowdWorksは増税分の負担がサービス利用料に流れているのが見えてしまいました。これから始まるインボイス制度に向けたやり方かもしれません。
今回見てみたように、クラウドソーシングの仲介手数料は、それぞれの会社の方針が変われば一気に変わってしまうので、月間10万円分の受注を受けている人にとっては大きな変化だったと思います。
にっきー
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私は、CWで、とあるライティング業務を9月末に契約して、いろいろ引いた私の手取り報酬は3万円だったはずなのに、10月に納品したら、依頼主は9月に仮払いしているので、依頼主の分も私の報酬から千円弱引かれていました。条件変更のリクエストを送ったのですが却下されてしまいました。9月末までに仮払いされて、10月に納品の人は多いと思いますが、みんなはどうしているのか知りたいです(´;ω;`)