メルカリの販売は副業になる？主婦や扶養・公務員の場合も大丈夫？

「お小遣い稼ぎにメルカリを始めたけど、メルカリって副業になるのかな？」
「夫の扶養に入っているけど、扶養から外れないかな？」
「公務員の副業は禁止されてるけど、メルカリは大丈夫なのかな？」

と、メルカリで収入が発生したことで、疑問や不安を感じている方も多いと思います。

今回はメルカリで販売をはじめて「副業とみなされるのかどうか」「主婦や扶養・公務員がメルカリを利用する際に気をつけること」をお話していきます！

メルカリの販売は副業になる？

現在、うれしいことに、副業OKの会社が増えてきていますね！
しかし、会社によっては副業申請が必要とされたり、副業自体がNGだったりと、メルカリを始めたいけど副業になるのか分からない…と思っている方は多いのではないでしょうか？

メルカリが副業にあたるのであれば、申請をしなければなりませんし、副業NGであればメルカリをやめなければならないでしょう。

そういった方に、今後安心してメルカリを使えるように、副業になるのかどうかを解説していきます。

出品物が不用品の場合

メルカリを利用しているほとんどの人は、家庭で使わなくなった物や、着なくなったものなど、生活上の不用品を販売しているケースが多いです。

この場合は、非課税の対象となっており、いくら稼いでも確定申告などの手続きは不要となります。

1 インターネットのオークションサイトやフリーマーケットアプリなどを利用した個人取引による所得
（具体例）
・ 衣服・雑貨・家電などの資産の売却による所得

※ 生活の用に供している資産（古着や家財など）の売却による所得は非課税（この所得については確定申告が不要）で、損失は生じてないものとみなされます。

国税庁公式HP　https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1906.htm

よって、家庭の不用品しか出品していないという場合は、副業にあたりません。
会社から、「副業してる！」とみなされることもありませんので、安心してメルカリを利用できますね！

出品物が不用品でも例外があるので注意！

不用品を売るだけなら非課税対象とわかり、安心して頂けたと思います。
しかし、出品物が不用品であっても、注意が必要なケースがあるのはご存知でしょうか？

1点、もしくは1組あたり30万円以上する貴金属や美術品を販売した場合は、課税対象になります！

洋服や生活用品等の不要品を売却した収入は、所得税の課されない譲渡所得となるため基本的に課税されません。（1点30万円以上の貴金属、美術品等の売買による所得は所得税の課税対象となります）

メルカリ公式HP　https://www.mercari.com/jp/help_center/article/97/

またプレミア品などで高騰し、販売価格を高く設定する場合も注意が必要です。
この場合は、確定申告が必要になってくるため「面倒な手続きは避けたい！」と考えてる方は、出品を避けたほうが無難です。

出品物が営利目的の場合

自作のハンドメイド作品や仕入れ商品を転売するなど、継続的に販売している・営利目的の場合は、課税対象となります。

会社員や、パートなどのメイン収入を得ている方は、メルカリの所得が年間で20万円以上ある場合は、確定申告をしなければなりません。

よって、副業にあたります。

※メルカリ以外でも、給与所得以外の所得の金額の合計が20万円を超える人は、確定申告をしなければなりません。
所得については下記にて詳しく解説しています。

主婦や扶養に入っている場合はどうなるの？

メルカリが副業になるのかどうかの線引きはわかりましたね。
では、専業主婦または扶養内でパートやアルバイト収入を得ている方の場合はどうなるのか、解説していきます。

先述した、出品物が生活上の不要品で得た収入であれば、パートをしている・していないに関わらず、稼いだ額や確定申告などを心配する必要はありません。

しかし、ハンドメイドや転売など、継続的に商品を売る営利目的でメルカリを利用した場合はどうなるのでしょうか。
扶養といっても、所得税が発生してしまう限度額と、健康保険から外れてしまう限度額の2パターンあります。
今回は、所得税の扶養内でいくらまで稼いでも良いのか、ということを説明していきますね！

所得がいくらなのかを把握しよう

営利目的でメルカリを利用する場合は、扶養が外れてしまわないか？確定申告の必要はあるのか？など様々な疑問が浮かぶと思います。
この場合は、年間の「所得」がポイントになってくるので、自分の「所得」がいくらなのかを把握しておきましょう。

「所得」というのは、収入から必要経費を引いた金額になります。

では早速、アルバイトやパートをしている場合と、してない場合を見ていきましょう！

アルバイト・パートをしていない場合

アルバイトやパートなど外で働いておらず、メルカリでの販売のみという場合は、基礎控除額の48万円が上限となっています。
そのため、基礎控除額の48万円以上稼いでしまうと、確定申告が必要になり、扶養からも外れてしまいます。

また、ここで言う48万円は「所得が48万円」の為、必要経費を引いて48万円以下に収まるのであれば、確定申告は必要ありません。

もし48万円以上の所得がある場合は、青色申告で最大65万円まで控除が受けられます。
よって、最大113万円までは所得税がかからない仕組みになっているので、所得が大きい方は青色申告がオススメです。

アルバイト・パートをしている場合

アルバイトやパートでメイン収入を得ていて、メルカリでも営利目的で得た収入がある場合は少しややこしくなってきます。

メイン収入の「所得」とメルカリで得た収入の「所得」を足して、48万円以下になれば、扶養から外れることはありません。
アドさんが言っていた、75万円（収入）−55万円（給与所得控除額）＝20万（所得）が、メイン収入の所得となる場合は…

全体の所得が48万円以内になっているため、確定申告や扶養から外れる心配はありません。

またメイン収入がある場合は、メルカリなどの営利目的で得た所得が20万円以上で確定申告が必要になります。

公務員はメルカリを利用しても大丈夫なの？

公務員の場合は、厳しく副業禁止とされているため、安易にメルカリを始められない方もいると思います。

不用品を売るだけなら副業にはならないので、着なくなった洋服や使わなくなった家電製品を売るだけでは、副業とみなされないので安心してください。

ただし、営利目的でメルカリを利用した場合は、副業とみなされ処分を下されてしまうこともあるので、気をつけましょう。

まとめ

今回は、「メルカリが副業とみなされるのかどうか」「主婦や扶養・公務員がメルカリを利用する際に気をつけること」についてお話しました。

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