にっきー
アドさん
「NFT」と聞くと、小学生の描いた絵が数十万で取引されたことが有名ですよね。昨年末には坂本隆一氏が作曲した「Merry Christmas Mr. Lawrence」(映画「戦場のクリスマス」の楽曲)の595音をNFT化して販売したことが話題になるなど、アート以外にも様々なものが取引されています。
アドさん
にっきー
今回はNFTとは何か、実際に取引をするには何が必要なのかをお伝えします!
- NFTとはデジタル作品と取引の履歴がセットになったデジタルデータのこと
- ブロックチェーン技術を使用することで、改ざんされていない正式な取引の履歴が残り、デジタル作品の持ち主であることを証明できる
- NFTの取引には仮想通貨があると便利
- NFT業界はまだ発展途上なので、始めるなら今がチャンス
NFTとは世界に一つだけのデジタル資産
にっきー
アドさん
NFTとはNon Fungible Token、直訳すると代替不可能なトークンという意味です。
「代替不可能」は代わりになるものがない、「トークン」は暗号資産と訳されます。NFTの場合、何かの印になるデータと表現します。
つまり言い換えると、世界に一つのデータであり、記録がきちんと残るマーケットにて、電子売買できるデータの所有権という意味です。
- 売買の記録がきちんと残る
- マーケットにて電子売買できる
- データの所有権として価値が認められている
アドさん
NFTでは絵、ゲームやトレーディングカード、仮想空間など様々なものが取引されます。
にっきー
アドさん
確かに、スクリーンショットをすればそのデータを所有することはできます。しかし、その絵の作者が認めた正式な所有者かどうかを証明するのは難しいですよね。NFTは正式にその絵の所有者になるための鑑定書を手に入れることができます。
本来であればコピーなどが簡単にできるデジタルデータを「唯一のもの」として証明し、情報を付与し著作権に似た形で二次使用で利益を得たり、取引したりできる資産の一種といえます。
押さえておきたい!NFTの特徴3つ
にっきー
ブロックチェーン技術で取引履歴が残る
NFTを使用することで、ブロックチェーン技術を使用し「唯一のもの」として証明できます。
アドさん
ブロックチェーン技術について調べたところ、一般社団法人全国銀行協会にこんな記述がありました。
ブロックチェーンとは、一般に、「取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術」とされています。データの破壊・改ざんが極めて困難なこと、障害によって停止する可能性が低いシステムが容易に実現可能等の特徴を持つことから、銀行業務・システムに大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
出典元:一般社団法人全国銀行協会 「ブロックチェーンって何?」
簡単に言い換えると、ブロックチェーン技術とは新しいデータベースの一種のことです。取引データを適切に記録するための新しい技術が含まれています。誰がどこでいつ売買したかのデータがすべて残り、データの改ざん、消去はできません。
- 誰がどこでいつ売買したか、データがすべて残る
- データの改ざん、消去はできない
にっきー
所有するだけではなく、取引ができる
NFTの特徴として、クリエイターから購入して、自分のものにするだけではなく、自身の所有するNFTを個人間で取引できます。
取引をする際には唯一無二を証明するために鑑定書が必要になります。書面が付属するわけではなく、ブロックチェーン技術を使用することで、唯一無二であると証明されます。
クリエイターも取引の度に利益を得られる
著作権のようなイメージで、手数料などをあらかじめ設定(=プログラム)することができます。たとえばその「1点モノ」が取引された場合、NFTのクリエイターや以前の所有者にも一定の収益を得られます。
これまで、実物の絵画などの販売時には、クリエイターが利益を得るのは最初に販売したときのみでした。NFTでは次の所有者に販売されるとき(二次販売)にもクリエイターに利益が入るよう設定できるので、クリエイターにとっては画期的なシステムです。
- 作品が売買されるたびに利益が入るようになる
まだよくわかんない!そんなときの具体例は?
アドさん
にっきー
100円玉とコンサートチケットの違い
にっきー
この場合、2人が持つ100円玉を交換しても、100円という価値に変わりないですよね。
アドさん
にっきー
同じ日、同じ値段、同じ歌手のコンサートのチケットだとしても、アリーナ席1列目1番とスタンド席61列目1番の席では「まったく同じもの」ではなく、価値が同等ではなくなってしまいます。
アドさん
席のわかっていないチケットは誰が持っていても同じ価値ですが、席がわかった後はそれぞれの価値に差が出てきて、「アリーナ席1列目1番のチケット」はただ一つ、他に替わるものはありません。
にっきー
NFTを出品するには何が必要?
仮想通貨を準備しよう
NFTの出品や購入には多くの場合、仮想通貨が必要になります。仮想通貨の決済にはブロックチェーン技術が使用されており、公正さが担保されたことにより、仮想通貨が世の中に広まるきっかけとなりました。
アドさん
にっきー
そもそも「仮想通貨」とは「仮想」という名の通り、手元に紙幣として残る訳ではないのですが、ネット上で商品を購入するなど商品等の対価として使用するものになります。
仮想通貨自体もブロックチェーン技術によって信頼性を担保されており、仮想通貨を使用してNFTを売買することによって、NFT化されたさまざまなものを取引することができます。
にっきー
NFTを取引する場所はどこ?
実際にNFTを出品、購入する場所について説明していきます。
インターネット上の専用市場で取引される
NFT作品の出品、購入はマーケットプレイスで行われます。
マーケットプレイスとはクリエイターが出品し販売したり、利用者同士で所有するNFTを売買したりできる場所です。
アドさん
マーケットプレイスの役割として、下記の4つがあります。
- NFTを製作・発行
- 製作したNFTを販売
- 販売されているNFTを購入
- 購入したNFTを販売
クリエイターや購入者は、NFTを製作し、販売することで売上をあげたり、NFTを転売することで利益を生み出したりすることができます。そのため、マーケットプレイスには仮想通貨の投資家だけではなく、画家や音楽家などのアーティストも参加しています。
有名なマーケットプレイスとしてOpenSeaやAdamなどがあります。
にっきー
特にAdam byGMOは初心者の方におすすめです。クレジットカード決済や銀行振込での取引もできるため、仮想通貨を持っていなくても取引ができます。
まとめ
今回はNFTとは何か、実際に取引をするには何が必要なのかをお伝えしました!
- NFTとはデジタル作品と取引の履歴がセットになったデジタルデータのこと
- ブロックチェーン技術を使用することで、改ざんされていない正式な取引の履歴が残り、デジタル作品の持ち主であることを証明できる
- NFTの取引には仮想通貨があると便利
- NFT業界はまだ発展途上なので、始めるなら今がチャンス
NFT市場は2021年より急成長しており、まだまだ法整備などが追い付いていない部分もあります。
日本ではまだ知名度は低いですが、海外ではさかんに取引されていますので、今後市場はどんどん拡大していくはずです。
にっきー
アドさん